「30歳で手取り30万円貰える仕事は少ないのか?」「それとも30万以上は平均的な給与なのでしょうか?」「手取り30万は、額面でいくらなのか?」「今より給与を上げたい!」といった疑問がネット上でも良く聞かれます!
- 30代で手取りが30万台の人
- 30代で手取りが30万を下回っている人
- 手取り30万超えを目指したい人
以上のような方は、本記事を読むことおすすめします!
Contents
手取り30万の額面はいくら?
手取り30万の額面金額はいくらなのでしょうか。額面の月収と年収は以下の通りです。
- 額面の月収:約38万円
- 額面の年収:約420万円~480万円
以下で詳細を見ていきましょう。
額面の月収:約38万円
手取り30万円の額面の月収は約38万円です。額面金額の目安は、以下の計算で出すことができます。
手取り金額÷75~85%=額面金額(35万~40万円)
10%の差があるのは、控除や扶養家族の有無など、各個人で異なるためです。手取り30万円を稼ぐためには、額面としては月収約38万円以上の仕事に就く必要があります。
額面の年収:約420万円~480万円
手取り30万(月収38万円)の額面の年収は約420万円~480万円です(前述の控除などを考慮)。ただし、こちらはボーナスを考えていない場合です。
貰える年収はボーナスの有無によってさらに変化します。ボーナスの条件は、会社規模などによっても違うので、あくまで目安として参考にしてください。
- ボーナスがない場合・・・月収38万円×12ヵ月=456万円
- ボーナスが1年に2.5ヵ月分貰える場合・・・月収38万円×(12ヵ月+ボーナス2.5ヵ月分)=532万円
となっています。
では、日本人の平均の給与いくらなのでしょうか?
令和2年度では、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は 439 万円/年とされています。
>>参考:令和2年度 民間給与実態統計調査
ボーナス無しで、年収約420万円~480万円は、平均並みと言い換える事ができます。
30代で手取り30万円は少ない?
それでは、30代で手取り30万円というのは、多いのでしょうか、それとも少ないのでしょうか。
前項の通り、手取りで30万円の額面の金額=給与所得は約38万円です。
それぞれ以下のように分けて解説します。
- 30代の給与所得の平均額
- 30代の手取りの平均額の比較すると平均レベル?
- 手取り30万円に賞与があれば多いレベル
といった形でまとめてみました。
30代の給与所得の平均額
30代の給与所得について、厚生労働省がまとめた「賃金構造基本統計調査」では以下のような結果が出ています。
>>出典:令和2年 賃金基本統計調査
※現金給与額は基本給や各種手当、残業代を含む金額で、所得税や社会保険料などを控除する前の金額。
男女合計、男性別、女性別に記載しています。
男女合計
年齢 | 現金給与額 |
---|---|
30~34歳 | 33万3300円 |
35~39歳 | 36万4200円 |
男性
年齢 | 現金給与額 |
---|---|
30~34歳 | 38万1700円 |
35~39歳 | 43万1700円 |
女性
年齢 | 現金給与額 |
---|---|
30~34歳 | 25万7500円 |
35~39歳 | 25万9200円 |
30代での平均月給は30代前半が約33万円、30代後半が約36万円となっています。
男女別で見た場合、男性は30代前半で約38万円、30代後半で約43万円となっているのに対して、女性の場合は30代前半で約26万円、30代後半で約26万円と大きな差が出ています。
手取りの額を比べた場合30万円は平均レベル
上記の現金給与額は、あくまで所得税や社会保険料などを控除する前の金額です。
実際の手取りとしては支給額の75~85%くらいになることが多いため、以下の通りになります。
結論から言うと、『30代で手取り30万円は平均レベル』です。
男女合計
年齢 | 手取り |
---|---|
30~34歳 | 26万6700円 |
35~39歳 | 29万1300円 |
男性
年齢 | 手取り |
---|---|
30~34歳 | 30万5300円 |
35~39歳 | 34万5300円 |
女性
年齢 | 手取り |
---|---|
30~34歳 | 20万6000円 |
35~39歳 | 20万7300円 |
※給与所得額から独自に手取り額を試算(支給額の0.8掛けで計算)
全体の平均で見た手取りは、30代前半では約26万円、30代後半では約29万円です。つまり、本記事で取り上げている『30代で手取り30万円』はほぼ平均レベルに入ります。
男性だけで見た場合、30代前半でほぼ平均レベル、30代後半では約5万円の差が出ています。
しかし女性の場合、30代の手取りが約20万円なので10万円くらいの差が出ています。女性の場合は手取り30万円以上ならかなり高いといえます。
手取り30万円に賞与があれば多いレベル
国税庁の民間給与実態統計調査では、各年代の平均年収についての調査結果が公表されています。
30代の年収については、以下の通りです。
男女合計
年齢 | 年収 |
---|---|
30~34歳 | 400万円 |
35~39歳 | 437万円 |
男性
年齢 | 年収 |
---|---|
30~34歳 | 458万円 |
35~39歳 | 512万円 |
女性
年齢 | 年収 |
---|---|
30~34歳 | 309万円 |
35~39歳 | 311万円 |
調査結果では、全体の年収の平均が、30代前半は約400万円、30代後半は約440万円となっています。
手取30万円の場合、控除前の額は多くても約38万円と考えられるので、年に支給される額は約450万円です。
そのため、平均年収と比べてあまりそん色はありません。ただし、男性で手取り30万円の場合、30代後半で特にご家族をお持ちの方は不足を感じる可能性があります。
- ボーナスがない場合・・・月収38万円×12ヵ月=456万円
- ボーナスが1年に2.5ヵ月分貰える場合・・・月収38万円×(12ヵ月+ボーナス2.5ヵ月分)=532万円
ボーナスを貰えてなく『手取り30万円』だとしたら平均レベルですが、ボーナスを貰える場合は年収は平均レベル以上です。
賞与が支給されると考えた場合、大企業であれば賞与が80万円くらいになる可能性はあります。
手取り30万以上の仕事とは
手取り30万以上の仕事とは、どのようなものがあるのでしょうか。
- 手取り30万円以上の職種ランキング
- 手取り30万円以上のおすすめの職種とは?
ここでは、上記の2つについてご紹介します。
手取り30万円以上の職種ランキング
マイナビ転職により、『2021年版 職種別 モデル年収平均ランキング』が公開されています。
以下では、職業の年収の上位20位までランキング表を引用しています。
職業の男女年収ランキング
順位 | 職種名 | 職種分類 | モデル年収(平均) |
---|---|---|---|
1 | システムアナリスト | ITエンジニア | 1,635万円 |
2 | コンサルタント(経営戦略) | コンサルタント・金融・不動産専門職 | 1,414万円 |
3 | システムコンサルタント(業務系) | ITエンジニア | 1,024万円 |
4 | 不動産営業 | コンサルタント・金融・不動産専門職 | 989万円 |
5 | 用地仕入 | コンサルタント・金融・不動産専門職 | 918万円 |
6 | 情報アーキテクト・UI/UXデザイナー | WEB・インターネット・ゲーム | 910万円 |
7 | コンサルタント(営業・マーケティング) | コンサルタント・金融・不動産専門職 | 897万円 |
8 | プロダクトマネジャー(パッケージソフト・ミドルウェア) | ITエンジニア | 837万円 |
9 | 不動産事業企画 | コンサルタント・金融・不動産専門職 | 807万円 |
10 | 投資銀行業務(インベストバンキング) | コンサルタント・金融・不動産専門職 | 793万円 |
11 | セキュリティコンサルタント | ITエンジニア | 788万円 |
12 | 営業・企画営業(個人向け) | 営業 | 779万円 |
13 | 事業企画・事業プロデュース | 企画・経営 | 749万円 |
14 | システムコンサルタント(ネットワーク・通信) | ITエンジニア | 744万円 |
15 | アカウントエグゼクティブ(AE)・アカウントプランナー | クリエイティブ | 710万円 |
16 | 金融営業(個人)・リテール・FP | コンサルタント・金融・不動産専門職 | 696万円 |
17 | コピーライター | クリエイティブ | 692万円 |
18 | 臨床開発モニター(CRA) | 医薬・食品・化学・素材 | 683万円 |
19 | IR | 管理・事務 | 680万円 |
20 | パッケージ導入コンサルタント(ERP・SCM・CRM等) | ITエンジニア | 679万円 |
手取り30万円以上のおすすめの職種とは?
高収入の職業はランキングからも分かる通り、ここではおすすめの職種を具体的に紹介します。
ITエンジニア
AI時代、メタバース時代、AR時代といったように世の中をリードしてきたのはいつだってIT業界でした。手に職を付けるとはよく言ったもので
未経験から転職される方も最近では多く、研修を行った後に転職をし、内定を勝ち取った例もあります。
オススメの未経験からITエンジニアの講習を受講できる会社は以下の通り
- テックキャンプ・・・プロのプログラミングスキルが身につく学習プログラムとキャリア支援
- CodeCampGATE(コードキャンプゲート)・・・未経験からITエンジニアとしての腕を磨きながらも面接対策などのサポートを行ってくれる!
- CODE×CODE・・・30代で年収500万を目指す人向け/未経験から2ヶ月でITエンジニア講習
以上のように最近では学習できる場とともに転職サポートもして貰えるサービスがあります。
コンサルト
コンサルトと一口と言っても多種多様で様々ですが、前述のランキング上位にはざっくり以下の通りのコンサルトが入っています。
- コンサルタント(経営戦略・営業・マーケテイング)
- システムコンサルタント(業務系・ネットワーク・通信系)
- セキュリティコンサルタント
- パッケージ導入コンサルタント(ERP・SCM・CRM等)
以上のコンサルタントは未経験でも『営業をやっていた』『ネットワーク系のSEをやっていた』という方は多いはず。
例えばSEの経験を活かして、コンサル未経験でも入社できる企業に転職するというのは大いにありな戦略です。
30代でも前職の経験をある程度活かせるならば、まだまだ未経験の職種から十分やり直せる年齢でもあります。
中小企業は手取り30万以上貰える?
中小企業でも手取り30万以上は貰えるのでしょうか。
実際中小企業ですと、大手に比べて平均給与が落ちる傾向にあることが分かっています。
このことから、中小企業だと少しチャンスは減るものの、自分次第で上げる事は勿論可能です。
30代なら転職で収入を上げるのがおすすめ
30代で手取30万円から収入をアップしたい場合、転職を行うのがおすすめです。
まずは、今のキャリアで昇給・出世が出来る可能性を模索して、その可能性がなかったり、今のキャリアに不満があるような場合は積極的に検討しましょう!
転職で収入を上げるのがおすすめな理由としては以下の3つがあります。
- 手取り30万円なら転職で増収も期待できる
- 30代はまだ転職しやすい時期
- キャリアアップ/チェンジも出来る
ざっくり以上の理由があります。
①手取り30万円なら転職で増収も期待できる
手取りが30万円なら転職で期待する事ができます。
何故なら全国の平均の手取りとの乖離が大きいため、平均年収の高い企業に転職が出来ればそれだけで年収を上げる事ができます。
筆者の周囲でも、アパレルから製薬企業の営業(MR)に転職して年収を300万円以上上げた人もいます。
勿論楽に出来る事ではないですが、転職するで大幅な年収アップは理論的には可能です。
②30代はまだ転職しやすい時期
転職はもう遅いのではと考える人もいるかもしれませんが、30代ならまだまだ転職は間に合います。
むしろ転職市場で考えれば一番丁度良い時期での転職になります。
③キャリアアップ/チェンジ(職種の変更)
前項で取り上げた、収入アップの方法に現職のままで昇給・出世という方法があります。
しかし、現職で昇給・出世は難しいケースも多いため、他社に転職する事で昇給・出世をしてしまうという考えです。
今所属している会社では、ポジションは下の方だけど、経験がしっかり活かせる転職で責任あるポジションで採用されるケースも勿論あります。
キャリアチェンジ(職種の変更)のする事が出来るのが転職の魅力でもあります。キャリアチェンジをする事で、昇給が加速する可能性を上げる事もできます。
ただし、職種を変更する際はしっかりリサーチをした方が良いでしょう。
- その業界/職種で収入アップを継続的に見込めそうか?
- 自分の経験が活かせそうな企業であるか?
以上のようなポイントが重要です。
しっかりサーチと自分の経験をしないと、足元も見られて減収する可能性もゼロではありません。
最後に
今回は、手取り30万円の額面の月収や年収と貯金についてご紹介しました。
手取り30万円は、額面だと38万円。年収で言うと約420万円~480万円となります。日本の平均給与は439万円のため、平均程度になると言えるでしょう。
ただし、それ以上の年収を目指したい、今の職種だといずれ限界がきそうという場合は、転職も視野に入れて行動していくことをおすすめします。まずは、無料相談できる転職アドバイザーへ相談してみましょう。