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未経験でMRをやめとけと言われる理由とは?

MR:Medical Representatives(医療情報担当者)=製薬メーカーの営業を目指しているにもかかわらず、このように言われてしまったことでMRを目指すことを躊躇している人もいるでしょう。

MRは確かに重労働の印象が強く、目指してもよいのか迷ってしまうところがあります。しかし、MRを目指すことは必ずしも悪いことではなくメリットもたくさんあると言えるでしょう。

この記事では、MRを目指しているにもかかわらず、MRはやめとけと言われた方向けに、MRを目指すのはやめた方がよい理由から、メリットや注意点について解説しています。

 

最後には『(体験談)筆者が感じたMRをやっていて圧倒的に良かった事』も紹介しているので参考にしてみてください!

★この記事で分かる事★
  • MRはやめとけと言われる理由が分かる
  • MRになった後悔した人の声
  • MRに向いていない人、やめとけと言われないために
  • それでもMRを目指したい人のための学び

Contents

MRはやめとけと言われるのはなぜ?

(未経験で)MRを目指すのはやめとけと言われる理由は、以下の7つがあげられます。

  • とにかく忙しいから
  • 向上心が常に必要
  • スキルが必ず身につくわけではないから
  • 合わない人には合わない
  • 歳をとると体力的に厳しくなるから
  • 文系には難しい
  • 転職自体が難しい

ざっくり以上のようになっています。それでは1つずつ見ていきます。

とにかく忙しいから

MRが忙しい本当の理由でも解説の通り、MRが忙しいのは以下のような業務が詰まっているからです。

  • 移動
  • 訪問(面会)/顧客対応
  • 会議
  • 講演会
  • 自己学習
  • 報告業務
  • 社内外の人間関係

ざっくり以上のように多忙に明け暮れる事がよくあります。

また、担当施設によっては、医師の随行で土日などの休日出勤や長時間の残業時間も多くあるため、かなりきつい思いをすることもあります。

企業や担当地域、担当施設によって労働時間・環境は異なりますが、移動なども含めると労働時間は長く、結果的に身体に悪影響を及ぼす可能性は高いです。

しろくま
筆者が一番忙しかったの某大学病院担当時に早朝から夜遅くまでずーっと張り付いていたときでしょうか?その他教授対応なども沢山あり多忙でしたね。

>>参考:MRが忙しい本当の理由

向上心が常に必要だから

MRは終業した後の医学知識などの自己学習やプレゼンスキルなどで常に上を目指す必要があります。

しかし勉強自体が大事なのはMRとしては当たり前なのですが、営業時間中は毎日の訪問に追われてそれどころではない場合も多く、平日の夜や土日などに業務外として自己研鑽の意味合いで、語学の学習や周辺知識を復習したりする事も多いでしょう。

とにかく最近の知識・疾患・ガイドラインの更新、医師からの問いにある程度耐えられるだけの周辺知識は必須なので、特に未経験でMRに転職すると毎日毎日勉強になるかもしれません。

このように、MRは常に向上心を持って勉強をしなければならないため、やめとけといわれる理由になります。

しろくま
筆者も常に最新文献のチェックやプレゼンスキルに磨きをかけたり、向上心を常に持って取り組んでいましたが、なかなかきつかったですね!

スキルが必ず身につくわけではないから

MRになったかたらといって必ずしも手に職と言えるようなスキルが身につくとは限りません。

MRに転職すると基本的にはMR資格を取る必要がありますが、この資格はMR以外では全く役に立たちません。

また、MRとは名ばかりのとにかく薬局を回ったりするだけ、開業医に訪問してパンフレットを届けるだけになってしまう事もあります。

自分でスキルを身に付ける必要がありりつつも、能動的に動けない人だと「予想していた仕事ではない」と不満も溜まってしまう事になります。

合わない人には合わない

MRは外資系は元々そうでしたが、最近ではどの製薬メーカーも年功序列ではなく実力主義の色が強くなってきています。

実力が高く実績も達成する事も出来る&多くの仕事ができる人であれば、大学病院を担当させるといったように担当先まで基準を設けている会社もあり、そういった製薬会社はそれに見合った給料が与えられ昇進も望めます。

しかし、言われたことだけをやるだけの受け身の人にとっては売上を達成したり、上を目指す向上心が必要な思考が合わないこともあります。

このように、MRは実力主義の文化が強く今後はさらにそのようになっていくと思われるので合わない人には合わないでしょう

歳をとると体力的に厳しくなるから

MRは基本的に移動を伴いつつ様々な場所(クリニックや病院)で営業をする仕事です。立ち仕事や夜遅くまで動して運転する事もよくあります。

歳をとると運転する事や立ちっぱなしする事自体困難になり、集中力も衰えていきます。

また、新薬やそれに伴う新しいガイドラインや医療体制、競合医薬品、覚えなければいけないことはいくらでもあり常に勉強が必要があるため、記憶することも大変になるでしょう。

年齢を重ねることによって、体力や記憶力は下がっていくため、そういった点もMRはやめとけと言われる理由になります。

文系は入社後に苦労する

文系の方は、元々のMR(医療系知識/理系的な考え方)の知識が理系の方に比べると足りないため、MRになった後も大変な思いをする可能性が高いです。

ただし、(文系だろうと理系であろうと)まずは入社後にMRとしてのスタート出来る知識を得てからを営業に出る事になるので、どちらかというと知識を習得出来る学習能力が大事かもしれません。

理系だとしてもが学習する能力がない方であれば同じ様に大変な思いをするのは同様で、どういった背景の方でもしっかり研修を受けてMR試験をパスする必要があります。

転職自体が難しい

MRは給与面や待遇の良さから入社したいという転職者の需要が高いにも関わらず、MR未経験者からMRへの転職のハードルは年々高まっています。コロナ禍で全社MRの数を抑制する傾向になったのが最たる理由です。

企業によって採用は多くないもののMRへの重要度は高いところもあり、さらなる質の向上のために薬剤師資格がある、修士卒であるなど知識習得が出来る土台があるという背景が必要になっている会社も出てきています。文系であれば他職での潜在的能力が高いといったように、求められる資質の高さが浮き彫りになってきています。

そのため、MRを目指すのであれば、まずは勉強することと『努力が出来るスキル』が大切になります。

MR以外でやめた方がよいのは?

MR以外でやめた方がよいとよく言われるのはざっくり以下の通りです。

  • MSLはやめとけ
  • 未経験でMRになるのはやめとけ
  • マーケティングはやめとけ
  • 製薬業界自体やめとけ

MSLはやめとけ

MSL(メディカルサイエンスリエゾン)の仕事内容はMRとかなり似ていますが、営業活動はしないという点が異なります。

MSLは『メディカルサイエンスリエゾン(MSL)の仕事はきつい?』でも解説の通り以下のような厳しさがあります。

  • 残業や休日出勤、出張が多い
  • 終業後の自己学習が必要
  • 業務の幅が広い
  • 語学(英語)や論文の読解
  • コミュニケーション能力の壁

これらはざっくりな例に過ぎず、企業によってはもっと様々業務があります。

MSLはMRと違って営業していないから気が楽言われることもありますが、実は社内の調整やMRやマーケティング、安全性部門、研修部門などとの他部署のコミュニケーションを重きにおいている職種です。

MSLを目指すにはMR以上にハードルが高く、また狭き門が待っているのでやめとけと言われます。

しろくま
ちなみに筆者は苦労してMRからMSLになりました。なろうと思えばこれからもなれる職種ではあります。

>>参考:メディカルサイエンスリエゾン(MSL)の仕事はきつい?その理由と多様な働き方について

MSはやめとけ

MS(マーケティング・スペシャリスト)は医薬品の流通・卸の仕事です。

マーケティングという名前がついていますが、MRより営業的側面が厳しかったり、何でも屋扱いされる事もあります

また、突然の配送対応などにも追われるため、常にMSには冷静さや柔軟な対応力が求められます。

医療用医薬品の流通を支える重大な仕事であるにもかかわらず、給料が低い場合もあるため、MSはやめとけと言われることが多いです。

未経験でMRになるのはやめとけ

未経験でMRになるのは、周囲のMRの仕事に追いつくのが大変なのでやめとけと言われることがあります。

MRは離職率がそれなりにあり、未経験でも雇ってくれる企業は多くあります。また、最初は派遣といった形で未経験から入りやすいコントラクトMRという選択肢もあるので働こうと思えば働けます。

しかし、未経験で入社した後もどんな業界でも働いていけるようなスキルが身に付くというわけでもなく、営業的な仕事も自分次第で成長スピードが大きく異なります。

体力的にも精神的にも途中で挫折しやすく、特に新卒の人は最初の何か月かで結局辞めてしまう人も多くいることから、未経験でMRになるのはやめとけと言われています。

医療系広告代理店はやめとけ

医療系広告代理店はMRと同様、体力勝負なところもあり、つねに勉強をしなければいけず、かつ締め切りにも追われる職種です。

『常に締め切りに追われている』『マルチタスクでコミュ力もいる』『ノルマが高すぎる』といった声は医療系に関わらず広告代理店なら良く聞く辛さなのではないでしょうか?

私たちが表面的に見えている広告を作る過程で、想像以上に大変な業務が多いのが実態のため、やめとけと言われます。

製薬業界自体やめとけ

製薬業界は薬価の激しい切り下げ、新薬登場の機会減少や収益性低下などにより、今後は経営がより厳しくなってきています。

勿論元々収益性の高い業界なので、まだまだ大手は生き残っていけると思われますが、求められる人材のレベルは自然と上がっていきます。このような原因で「今後の製薬業界はやめた方がよい」と言われる理由となっています。

MRになって後悔した人の理由

やめとけと言われたにもかかわらず、MRになって後悔した人の理由は以下の通りです。

  • MRは多忙過ぎてきついから
  • MRは転勤が多すぎるから
  • 未経験でMRになるのは危険だから

実際にMRになると様々な苦労に直面しているのが分かります。

MRは多忙すぎてきついから

MRが忙しい本当の理由でも解説の通り、MRが忙しいのは10年勤めていた筆者も良く分かっています。

MRは常に体力と勝負の仕事なので、年齢を重ねれば重ねるほど仕事をすることが大変になっていきます。

このように、寿命が見えやすいところがMRになって後悔したことだと考える人もいるでしょう。

MRは転勤が多すぎるから

地元東京でMRなったものの、数カ月後には地方に飛ばされたなんてことは良くある事です。

MRの転勤の確率は企業や担当製品、領域によって様々ですが、玉突き人事などによって運悪くすぐ転居を伴う転勤になってしまう事もあります。

転勤しないまでも違う施設を担当する事や上司が変わる事はしょっちゅうです。中には地域限定職といって転勤を無くしてくれるMRもいますが、給与面・福利厚生面が下がる事になります。

MRである以上転勤からは逃れられないのです。

未経験でMRになると競合に勝てないから

未経験でMRになることはでき、社内研修や試験をパスしたあとに現場に出る事になります。しかし、いざ現場に出ると競合製品で活動しているMRには大ベテランが沢山いたりします。

当然経験のほとんどない新人と同様の未経験MRはそういったベテラン経験MRにはなかなか勝てません。もし運悪く競合製品の相手がそういったMRだと、シェアを奪われてしまう危険性をはらんでいます。

ちょっとずつ成長していくのがMRではありますが未経験MRの場合、一番最初のスタートをうまく切れるがか勝負所になっています。

未経験からMRになるときにこういった事を予想していないと後悔する事になるので気をつけましょう。

MRに向いていない人の特徴

MRがそもそも向いていない人もなかにはいます。具体的には、以下3つの特徴がある人を指します。

  • 論理的思考能力が備わってない人
  • コミュニケーション能力が低い人
  • 柔軟性がなく臨機応変に対応できない人

論理的思考能力が備わってない人

MRはとにかく熱意と根性で先生に会いまくる!と思われがちですが、それだけではなく論理的思考が必要な職種です。

売上を達成するために必要な処方獲得量はどれくらい・どこで処方を取って、どのようにすればよいか?といったようなアクションプランを考えていくのも仕事の一つで、論理的思考が大切となります

論理的思考能力が備わっていない人がMRになると、前時代的な根性と情熱だけの猪突猛進な人になってしまいますので気をつけましょう。

コミュニケーション能力が低い人

MRは顧客も勿論社内でのコミュニケーションが多い職種です。

顧客が医者という立場である以上かなり気を使ったコミュニケーションを必要とされますし、社内や部署間をつなぐ業務も多々あり、そのたびに人と接する機会があります。

そのため、コミュニケーション能力がない人は、MRの業務を全うすることが難しいかもしれません。

しろくま
筆者はコミュ力があまり高くなかったですがMRをやっているうちに身に付いていきました!

柔軟性がなく臨機応変に対応できない人

MRは医師と会話の中で急な質問や、突発的な問題が起きることもあるため、臨機応変に対応できる柔軟さが大切になります常に同じことの繰り返しではなく、毎日違うことをおこなわなければいけません。

副作用の対応やクレーム対応などもいつ起きるかわからないため、問題が起きるたびに問題に合わせた対応をおこなう必要があります。

こういったイレギュラーなことが起こりやすい職種であるため、柔軟さがない人はMRは向いていないと言えるでしょう。

こんな志望動機でMRになるのはやめとけ!

MRを目指す上で、やめておいた方がよい志望動機は、以下4つが挙げられます。

  • 「MR」って響きがなんとなく格好いい
  • 仕事が楽そう
  • 成長できそう

「MR」って響きがなんとなく格好いい

MRという言葉をきくとドラマでも取り上げられたし「格好いい」と思いがちですが、それだけの理由でMRを目指すことはおすすめしません。

MRは製薬系営業職のスペシャリストという意味が込められていますが、実際はとても重要な職種です。営業なので当然ながら製薬メーカーの中では売上や利益の屋台骨となるポジションです。

このことから、単純に「格好いい」という理由だけでMRを目指すことは、のちに自分自身を苦しめることにつながるため、やめた方がよいでしょう。

仕事が楽そう

MRが楽と思っている人はこんな事を考えています。

  • ちょくちょくサボれるからめっちゃ楽
  • ただ医療施設を回って先生にパンフレット渡すだけ
  • 先生と仲良くなれば勝手に売れる!

MRは適切な医療情報を届けたり副作用情報を収集することが主な目的ですが、実際は営業的側面がかなり強く同僚もライバルと言えます。

決して楽な仕事ではありません。たしかに数字が良ければその分さぼれたりすることもあるでしょう。しかし、最近では行動指標もかなり見られる企業も増えてきましたし、何より担当範囲が広かったりすることもあります。

このことからMRは決して楽な仕事ではなく、大変な仕事であるため「めちゃ楽そう」という理由で目指すことはおすすめしません

成長できそう

MRは自分の頑張り次第で営業成績も伸ばすことが出来ますし、もっと頑張れば昇進できます。

そのため、会社が成長させるのではなく、すべては自分の努力にゆだねられていることを念頭に置きましょう。

「成長できそう」だと、会社の研修に期待を寄せているだけでは、自分自身の成長に繋がりません。

やめとけは嘘!MRにはよいとこもある!

これだけ『MRはやめとけ』と語っておいて今更ですがMRには良い点が沢山あります。

しろくま
何を隠そう筆者も10年MRとしてやってきて、給料面やスキル面でも大いに得るものがありました。

MRはやめとけと言われる職種ではありますが、よいところも多々あります。

具体的には、以下3つが考えられます。

  • 残業や休日出勤はコントロールできる
  • MRから色々なキャリアがある
  • 給与面など待遇が良い

ざっくり以上のように目指す価値がある職業です。

残業や休日出勤はコントロールできる

MRの営業は自分で管理する事がほとんどなので、残業や休日出勤はコントロールできる事が多いです。(講演会に引っ張りだこな先生を担当していると休めませんが、未経験MRがなりたてで担当することは少ないかもしれません)

忙しい職業ではありますが、自分の裁量次第で働いていくことは可能だと言えるでしょう。

MRから色々なキャリアがある

製薬業界は、キャリアパスが豊富にあるため、MR以外にもキャリアを積んでいくことが可能です。たとえば、MRは以下のようなキャリアパスを描くことができます。

  • MRの課長、部長、支店長クラスなど
  • MSLなどのメディカル職
  • 開発職
  • マーケティング職

また、『MRから異業種へ転職するには?手順やコツを徹底解説!』でも解説の通り、MRで得た営業的スキルを活かし異業種転職する事でキャリアチェンジする事も出来ます。

しろくま
筆者はMRからMSLになりましたが、開発、マーケティング、課長職といった色んなキャリアを選んだ人を見てきました!可能性は無限大です。

給与面など待遇が良い

MRは基本的には給料面は他業界に比べると優遇されています。

製薬業界時代が、薬価の激しい切り下げ、新薬登場の機会減少や収益性低下などにより、今後は経営がより厳しくなってきています。

今は確かに給料が高いですが、今後も「MRの給料が伸び続ける」とは言えません。

やめとけと言われないためには何が必要?

 

MRになることをやめとけと言われないためには、以下3つの力が必要です。

  • 論理的思考能力
  • コミュ力
  • 上昇志向

論理的思考能力

論理的思考能力は、MRを続けていくうえで最も大切になります。

MRは売上を達成するために、常にアクションプラン精度や顧客の周囲の環境も考えなければいけません。

論理的思考能力があれば、滞ることなく仕事をおこなえ、スムーズに働くことができます。

そのため、MRになるなら論理的思考能力を備えておくとよいでしょう。

コミュニケーション能力

MRは顧客も勿論社内でのコミュニケーションが多い職種です。

顧客が医者という立場である以上かなり気を使ったコミュニケーションを必要とされますし、社内や部署間をつなぐ業務も多々あり、そのたびに人と接する機会があります。

コミュニケーション能力は後天的に身に付けることが出来る能力でもあります。元々の高い能力が必要とされるのではなく、コミュニケーション能力を高めるにはどんな事が必要か?も理解しておく必要があります。

上昇志向

なんでも貪欲に学んでいく学習意欲そして売上を達成したという上へ上へと考える上昇志向が必要な職種です。

そのため、自ら率先し目標を達成しようと思う気持ちを持つようにしましょう。

そのため、つねに上昇志向を持ち続け、努力をし続けられる方はMRに向いているでしょう。

(体験談)筆者が感じたMRやっていて良かった事

筆者が10年間MRを経験して『圧倒的に良かった事』を解説していきます。

  • 年収&家賃補助で生活水準は高い
  • コミュ力・ロジカルシンキング・積極性が身に付いた
  • 身に付いたスキルでキャリアチェンジが出来た

平均年収&家賃補助で生活水準は高い

厚生労働省のデータによると、MRの平均年収は約544.7万円。国税庁が行った令和2年分の「民間給与実態統計調査」では、日本の給与所得者の平均給与は約433万円です。MRの平均年収との差は約110万円なので、MRは高収入の部類に入ります。

MRの年収は所属する製薬会社や営業成績、役職などに大きく左右され、年収1,000万円を超える人も珍しくありません。

また、生涯賃金も他の職業と比較して高めです。大手転職サイト『doda』が発表した2020年の『職種別の平均年収ランキング』では、MRは投資銀行業務、ファンドマネジャーまたはディーラー、戦略または経営コンサルタントに次ぐ第四位。平均年収は697万円で、生涯賃金は3億6,446万円にもなります。

また、企業にもよりますが上限ありで家賃補助が6割-8割くらい出るので住居に困る事はほぼありません。筆者は東京在住の時は家賃20万円くらいのところに住んでいましたが、自分で出していたお金は4-5万円くらいでした。

生活にもかなり余裕はありましたし、良い所に住んでいたので生活レベルは満足できていました。

しろくま
筆者のようにMRで年収1000万円を達成する事も勿論可能ですよ!

コミュ力・ロジカルシンキング・プレゼンスキルなどを身に付けた

MRになってよかった事はとにかく自分が出来なかった事が出来るようになった事=スキルを身に付けたことです。

  • コミュニケーション能力
  • ロジカルシンキング
  • プレゼンスキル

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力はMRにとって最も重要ですが、実は筆者はコミュニケーション能力がめちゃくちゃ低い人間でした。筆者はHSPという人より繊細な人のようで人見知りだったりしたので、社内でも馴染むのも時間がかかっていました。

しかし、今では筆者はコミュニケーション能力は後で身に付ける事の出来る『スキル』だと思っています。

自信はないけど、社内の人には自分から挨拶しよう、自分から話をしよう、そういった基本的な意識から変える事が出来ます。MRをやっている時は顧客には仕事としてして積極的に話しかけたり、質問をしたり、相手の話を聞いたり、相手が望む回答をしたりすることで、誰とでもコミュニケーションを取れるまではスキルが身に付いたと思います。(それでもまだまだですが)

しろくま
コミュニケーション能力はどんな仕事でも役に立つベースとなる能力です!

ロジカルシンキング

3C、SWAT、クリティカルシンキング・・・ロジカルシンキングは例を出せば色んなスキームがありますが、自分が一番気を付けていたのは『それで本当に目標が達成できるのか?』といった視点でした。いくら色んな手法で論理的手法を使っても、結局は自分の目標を達成できないと意味がないと思ったからです。

今でも『今のやり方で本当に目標達成できるのか?』といった疑問を持ち続け、どうやったら良いのかを追求する事で仕事を遂行できると思っています。これも売り上げを達成するために、自分で考えて行動できた結果なんだろうと思っています。

プレゼンスキル

プレゼンスキルはコミュニケーション能力は似ているかもしれませんが、誰かに何かを分かりやすく伝えるスキルというのはどんな場所でも役に立ちます

MRの事から満足いくまでプレゼンを練習していたおかげで、MRからMSLになった人は色々見ましたが、プレゼンスキルは負けていないと思う事が出来ています。

身に付いたスキルでキャリアチェンジが出来た

MRを10年経験して、身に付いたスキルでMRからキャリアチェンジしてMSLに転職するが出来たのがとても良かった事だと思っています。

それは受け身的にMRをやっていたらきっと身に付かなかった事ですし、向上心をもって10年間を駆け抜けた事が良かったんだと思います。

しろくま
MRから転職するのはなかなか難しいのですが、キャリアチェンジすることでさらに充実した日々を送っています

【要注意】MRを目指すなら必ず気を付けること

MRを目指すのであれば、以下の3つに注意して挑戦してください。

  • MRになりたい理由を明確にする
  • 職場探しは慎重に
  • 長期的に考える

MRになりたい理由を明確にする

MRになりたい理由を明確にしてから、転職活動や就職活動などをおこないましょう。MRはMedical Representatives(医療情報担当者)という名前がついているため「格好いい」と安直に思いがちですが、実はとても責任感も必要で大変な職種です。

そのため、しっかりとした目標や具体的な理由がないまま就職・転職すると「思っていたのと違う」といった不満を抱えやすくなります。入社後も気持ちよく働けるように、目指す場合は具体的な目標を立てるようにしてください。

職場探しは慎重に

入社する企業の労働環境や人間関係、具体的なMRの仕事内容を把握しましょう。

また、残業時間や給料など、自分の身に関わるものに関しては、しっかりと確認する必要があります。MRは稼働時間が長い傾向にあるため、仕事量に見合った給料がもらえそうか、事前に入念な確認をしましょう。

長期的に考える

長期的に働けるかどうかを考えてから、MRを目指しましょう。

MRは。そのため、具体的なキャリアパスを考えながら長期的なプランを考えなければいけません。MRになった後のことも考えることで、学習意欲や上昇志向も高まるため、将来を考えるくせはつけておきましょう。

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