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MRから異業種へ転職するには?手順やコツを徹底解説!

『MRから異業種転職するにはどうすればいいの?』『MRの異業種転職活動の手順やコツを知りたい』と思っていませんか?MRの別業界・別職種への転職は、同業界同職種の転職よりも比較的難しいですが、転職ができないことはありません!

転職のポイントをおさえ、転職エージェントに職務経歴書の添削や面接対策を行ってもらうことで、転職の成功確率は格段に上がります!

本記事では、製薬メーカーのMRから異業種への転職のコツと転職活動の進め方・おすすめの転職エージェントを紹介します。

しろくま
MRを10年経験してさくっと転職したしろくまが解説!!
★この記事で分かる事★
  • MRが転職する理由
  • MRが異業種へ転職する際に有利な点
  • MRが異業種へ転職する時の手順とコツ

MRに多い転職理由

どの業種どの企業の営業職忙しくて過酷ですが、製薬MR(の営業的な部分)は最も厳しい仕事の1つでしょう。そんなMRに多い転職の理由はざっくり以下の通りです。

  • 忙しい/残業が多い/休日が少ない
  • ノルマ/会社の評価方法に不満がある
  • 転勤が嫌だ(Uターンしたい)
  • 会社の将来性が不安
  • 業界の先行きが不安
  • 人間関係がきつい
  • 顧客のためになる仕事がしたい
  • 幅広い経験・知識を積みたい

以上のような理由が多いですね。

それでは一つずつ見ていきましょう。

忙しい/残業が多い/休日が少ない

MRの転職理由として、忙しい・残業が多い・休日が少なくて転職したくなるとよく言われます。

ではなぜMRはそんなにも忙しいのか?ざっくり以下の通りです。

  • 移動が多い
  • 訪問(面会)/顧客対応が大変
  • いつも会議ばっかり
  • 講演会がそこそこある
  • 自己学習が無限
  • 報告業務はひっきりなし

ざっくり以上の通りです。

MRが忙しい本当の理由でも解説の通り、MRではベースとなる営業回りに時間がかかったりしたら、帰宅時間はどんどん遅れます。それだけではなく、営業に付随する移動や待ち時間、会議などの業務や営業のための準備時間などやることはいくらでもあります。

製薬会社の花形であり大黒柱であるMRは必ずと言っていいほど、長時間労働を強いられます

こういった事が嫌になって転職を考えてる人がMRにはとても多いのです。

>>参考:MRが忙しい本当の理由

ノルマ/会社の評価方法に不満がある

MRが特に苦しめられるのは、売り上げ/目標達成/ノルマのプレッシャーです。MRの評価は、売り上げ目標を達成できたかで決まることが多く、行動目標をしっかり達成出来ても結局は売り上げに引っ張られる事も多々あります。

また地域や担当病院によって運・不運もあるため、いわゆるラッキーで達成できたという事もあり得ます。

加えてMRにはまだまだ昔ながらの泥臭いアプローチが求めらるシーンが多々あります。昔に比べるとかなり減った方ですが、上手なプレゼンやITを活用した効率化よりも、顧客の心掴み事が求められる事も少ないのです。

こういった理不尽とも言える背景があるために、ノルマや評価方法が嫌になって転職を考えてる人がMRには多くいます。

転勤が嫌(Uターンしたい)

家族と離れて元の場所に戻れる気がしない。都会担当になりたいけど、ずっと地方で要望を聞いてもらえない。

さらには付き合ってる彼女と離れてしまったからどうにかしたい。MRで転勤を我慢できるのは給料が高いから。。。などなど色んな理由が考えらえます。

就職した時は転勤覚悟で製薬メーカーでMRになったけど、その転勤に苦しめられて転職活動を始めた方も多いのではないでしょうか?

会社の将来性が不安

会社の将来性が不安と考えているMRは多く、特にプライマリーケアの領域で働くMRは『今年もうちの会社は新薬出ないのか』と嘆く人も多いようです

そういった不安があるMRは異業種へ転職する方もいますし、社内の異動でマーケティングや人事を狙う人もいます。

特にそういった会社に対しての不安があるプライマリー系MRは早めに転職の決断をした方が良いかと思われます。

業界の先行きが不安

製薬メーカーは昨今のルールの厳しさによってますます先が読めない荒波の時代へと突入しています。コロナ禍で露呈してしまったように活動量が低下しても売り上げがあまり変わらないといったような、MRの弱点のような物も今ではその不安に拍車をかけています。

その他薬価の持続的な低下などで、特にどのMRでも戦々恐々とされているのではないでしょうか?

MRを取り囲む製薬業界の先行きは今後も不安定なものになるのは間違いなく、早めに見切りをつけて転職する事も十分選択肢としてはありです。

人間関係がきつい

MR顧客との人間関係、上司やチームとの人間関係、違う領域で別製剤を担当しているMRとの人間関係、卸との人間関係、競合他社の人間関係といったように様々な人間関係を求められます。

人付き合いが苦手だとかなり苦労するかもしれません。人間関係がきつくて転職したいと思う人も中にはいるのではないでしょうか?

参考>>MRの『人間関係に疲れた』から転職したいはあり?

顧客のためになる仕事がしたい

MRをやっていると(結果的に)美味しいお弁当を届けて説明会をしたらか処方が取れた、といったように自分はなんでこんな仕事しているんだろうと思う時がありませんか?

お弁当の話は極端かもしれませんが、『業界の先行きが不安』でも解説の通り、昨今の製薬ルールの厳しさでガチガチにストーリーを固められた説明会をやっても顧客は全然勉強にならない。新薬が出なければ話題もないといったようなフラストレーションを抱えているMRも多いでしょう。

幅広い経験・知識を積みたい

MRでよく言われるのは、色んな県を回って、色んな製品を経験してジェネラリスト的なMRにもなれる。スペシャリティ領域でしっかり深堀で先生ととことんディスカッションをする特化MRなる。希少疾患MRで唯一無二の存在として花開く。といったようMRでも様々な経験・知識を習得することが可能です。

ただし、これはMR単位の話で場合によってはMRから課長職だけでなく、さらにメーカー内の異動でマーケティング、メディカル、人事といった形に色んな経験を積める可能性は十分になります。

しかしながらMRはその他の職になれる確率はとても低いのです。何故ならMRが製薬メーカーで人数が多く、その他の職は数が少ない上にMR経験がない人が多数います。ずーっとMRでやっていこうとすると、キャリアでそのうちつまずく可能性はありますし、年を重ねるごとに異業種へ転職する事も難しくなってきます。

ある程度の年齢を過ぎればMR以外になれずに役職定年を迎えてしまう事もあるので、キャリアについて真剣に考えている人は、まずは情報収集レベルの転職活動をすることだって十分ありです。

MR経験者が転職の際に評価されるポイント

ではMRで営業を経験した人が転職しようとするときどのようなスキルが評価されるのでしょうか。

  • コミュニケーション力
  • 説明能力/プレゼンスキル
  • 知識(習得のための努力が出来る)
  • 精神的にタフ

MRで営業をやっていると、こういった能力が身に付いてます。

これらは、営業職の採用を考えているすべての企業が喉から手が出るほど求めている能力です。

以下で詳しく説明します。

コミュニケーション能力

MRで営業を務めてきた人は、コミュニケーション能力が自然と身についています。MRは医師や薬剤師といった知識面で優れている人々を相手に、どのような性格の人であろうとしっかりキャッチボールを訓練を受けてきて、現場で毎日それを学んでいきます。

MRで培った話す相手を気持ちよくするトーク術は、どの業界どの企業でも通用するでしょう。

しろくま
他業界マーケで異業種へ転職した知人からMRをやっていて一番よかったのはコミュ力が知らないうちに身に付いた事という話を聞きます

専門知識をわかりやすく説明する力

何も知らない人に製剤や製剤に付帯する情報・エビデンスの内容を理解してもらい、さらにその製剤やエビデンスに差を感じてもらい、最終的に売上につなげる・・・これがMRとしての営業の仕事です。

MR営業はこの能力が身についているはずです。何故ならMRの顧客である医師のほとんどは、最初はMRが紹介する薬剤やそれ使うメリットやリスクについても無知だったはずです。

MRはそうした顧客に「自社製品」を1から説明し、そして最後に「この薬は絶対に必要」と思わせて採用や処方を取るのです。

MRは、専門知識について分かりやすく説明することが得意なはずです。「説明がうまい人」は、大抵どの営業をやらせても活躍する事はゆるぎない事実です。

体力・精神力

MR営業の人は「体力と精神力は鍛えらている」と考えている人も多いのでないでしょうあ。MR経験者が体力と精神力にタフである事は当然です。

特にMR忙しい先生や知識も地位レベルの高い教授などに面会することが当たり前なので、煙たがられたりウザがられたり、特に怒られる事もある仕事だからです。

圧倒的な競合他社がいる中で売るのが難しい商品(製剤)を売ってきたのですから、肉体も心も鍛えられているはずです。営業はときに「しのごの言わずに突っ走る」ことが求められます。MR経験者は転職先の企業でも、突っ走るときの牽引(けんいん)役になるでしょう。

MRから異業種への転職のコツ

MRから異業種への転職のコツはざっくり以下の通りです。
  • 別業界の同職種(営業)の求人を選ぶ
  • 近い業界の別職種の求人を選ぶ
  • とにかくたくさん知り・たくさん応募する

一つずつ解説していきます。

近い業界の職種の求人を選ぶ

異業種といっても全く異なるような会社ではなく、製薬メーカーから医療機器メーカーや医療広告・マーケティングといったように近い業界の職種を選ぶのがオススメです。

近いしい業界や製薬医療業界での転職なら、業務の知識や経験を生かして転職がしやすいのでおすすめです。

これまでの経験が活かせる転職先にはどんなものがあるかは、人それぞれなので、まずは転職エージェントに相談してみましょう!

別業界の同職種の求人を選ぶ

別業界の同職種であれば、ある程度営業としての業務経験を評価して採用してもらえるので、同じ職種の求人を探したり、転職エージェントに紹介してもらうようにしましょう。

例えば、個人営業なら不動産の営業、法人営業ならIT企業や広告業界、人材業界などがあります。

活かせるのは営業としての能力ですが、ベースにその能力があるかないかでは全く転職状況が変わってきますし、MRの営業能力は非常に高いので安心してください。

多くの応募をする

年齢や経験・スキル、求人数などによっては、製薬業界(MR)から異業種への転職はそこそこ難しく、未経験で採用してもらえる確率は高くはないので、たくさん応募してみるのがコツです

選考の通過率は低くても、たくさん応募することでMR・製薬業界から異業種への転職に成功した人もたくさんいます。

なので、複数の転職エージェントに登録してたくさんの求人を紹介してもらい、応募してみることをおすすめします

しろくま
次は、具体的にどうやって転職活動を進めればいいの?という人に向けて、転職活動の手順を説明します

MRから転職するための転職活動の手順

1.転職エージェントに登録する

MRから異業種に転職するにはまず転職エージェントに登録しましょう!

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転職エージェントは、万能な総合型の転職エージェント1〜2社と、特化型の状況・職種・業界に転職エージェントを2〜3社登録するのがおすすめです

求人数が多数で、様々な地域・業界・職種の求人がある総合型の転職エージェントは、自分がココで働きたい!を見つけれられるので必ず登録しておきましょう

掘り下げた質問や業界の市況感・動向を知りたい、企業の内情やリアルな実情も教えてほしいという場合は特化型が向いています!

特化型の転職エージェントに登録すると、企業の内部情報や業界の動向を詳しく知ることができ、普通の求人情報には記載していないような情報を教えてもらうことができるのです。

転職エージェントによって保有する求人がそれぞれ異なるので、複数社の転職エージェントに登録しておくとMRの異業種転職に合った求人を紹介してもらえる確率が上がりますよ

おすすめの転職エージェント

総合型

特化型

  • DYM就職
    最短1週間で内定可能!満足度90%!既卒・第二新卒におすすめ!
  • GEEK JOB
    未経験からエンジニアになりたい人におすすめ!
  • MS-Japan
    経理・財務・人事・総務など管理部門の転職に
    おすすめ!
  • コウジョウ転職
    製造業への転職におすすめ!

どの転職エージェントに登録するか迷ったら、まずはリクルートエージェントに登録しておきましょう。

しろくま
転職エージェントへの登録から求人紹介までの流れは次のようになっています。
  1. サイトに登録
  2. 面接の日程調整
  3. オフィスまたは電話・オンラインで相談・求人紹介

webで基本情報をホームページで登録したのちに、エージェントから連絡が来るので、面談の日程調節を行います。

即日~3営業日以内に担当者から連絡が来るので待ちましょう。

しろくま
担当者との面談までの間に、転職活動の軸の決定・自己分析、応募書類の作成を行いましょう。

2.転職活動の軸決定・自己分析をする

「転職の軸」とは、あなたが次の仕事や転職先を選ぶときに重視する条件のことです。

転職活動の軸は、以下の項目について考えて決めてみてください。

 転職活動の軸を決める際に考えるべきこと
  • 業界・職種
    (例:医療広告業界、人事職、マーケ職など…)
  • 働き方
    (在宅・時短勤務、9-17勤務など…)
  • 長期のキャリアプラン
    (専門スキルを身に付けたい、課長を目指したいなど…)
  • 転勤の有無・働きたい県
  • 希望年収
POINT

転職活動の軸を決める時に考えたことは、面接時に役立つだけでなく、転職エージェントに話すと転職意欲が伝わり、支援の優先度を上げてもらえますよ

エージェント支援の優先度が上がると以下のようなメリットがありますよ。

  • 即レスをしてくれる
  • 限定の優良求人を紹介してくれる
  • 丁寧な面接対策をしてくれる

3.応募書類の作成

次は、自己分析で分かった自分の強みをもとに、職務経歴書を作成しましょう。

転職エージェントとの面談の際に、キャリアアドバイザーが選考に通過しやすいように職務経歴書の添削を行ってくれるので、「職務経歴書ってどうやって書くの」という人でも安心できますよ。

 職務経歴書に書く内容
  • 職務要約
    どのような業務をどういった役割で行ったか記載
  • 職務経歴
    具体的な仕事内容・成果(売上)・意識してた行動基準を記載
  • 自己PR
    自分自身の強みと転職に活かせるスキルをアピール
しろくま
MRの営業成績は運にも左右される事があるので、達成のためにどのような努力をしたか、その行動評価もしっかり書きましょう!

4.転職エージェントとの面談

転職エージェントの面談では、だいたい30分~1時間ぐらいで以下のような内容を話します。

 面談で話す内容
  • 現在の状況
  • MRから転職しようと思った理由
  • 今まで経験したMRとしての業務内容・スキル・工夫点
  • 将来のビジョン
  • 希望する業界・職種・条件

これまでのMR経験についてエージェント(キャリアアドバイザー)に話すことで、潜在的な強みやスキルを明確にして、あなたの性格や価値観、強み、転職先の希望をもとに転職活動のアドバイスがもらえます。

そして、聞き取りした内容をもとに、あなたの希望と企業が求める人柄・スキルがマッチする求人を紹介してくれます

面談即日に紹介してもらえる事もありますし、後日求人票を送ってくれる場合もあります。

5.応募する求人を選ぶ

転職サイトで見つけた求人や転職エージェントで紹介してもらった求人を選びましょう。

企業の採用ページや口コミサイトを確認して、希望通りの仕事内容・条件かどうかを確認しましょう。

 求人を選ぶ際に注意すべき点
  • 基本情報(企業理念、設立年度、従業員数、所在地など)
  • どんなサービスを提供しているか
  • 職務の内容
  • 給与
  • 休暇・休業制度・福利厚生
  • 残業時間
  • 転勤の有無
POINT
年齢や状況によっては転職することが難しく、希望の条件が全て揃う企業から内定がもらえる確率は高くないので、譲れない条件を1つ〜2つほど決めて選び、たくさん応募するといいですよ!
おすすめの口コミ・評判サイト
  • 転職会議
    企業の選考に関する口コミ、残業時間、平均年収、退職理由などリアルな口コミが見れる転職サイト

書類選考に応募後、通常1週間以内に選考結果の通知が来るので待ちましょう。

6.面接対策と実際の面接

書類選考に通過したら、面接のための練習を行いましょう。

転職エージェント経由で応募すると、模擬面接や、企業毎の選考基準に合わせた対策を考えてくれます。

面接では主に以下の内容について質問されます。

 面接でよくある質問・話す内容
  • 自己紹介
    氏名、簡単な経歴、業務の内容、今後したいこと1分以内程度で紹介
  • 転職活動を始めたきっかけ
    製薬・MRを辞めたい理由、転職を希望するようになった経緯など
  • 志望動機
    企業の魅力を感じた点、入社後やりたいことなど
  • 自己PR
    経験に基づく自分自身の強みや、転職後その強みを活かしてどんな活躍ができるかなど

面接当日は、会社の会議室などや最近ではオンラインで面接を受ける事が多いです。

>>参考:「体験談あり」MR転職の二次面接における合格のポイント

>>参考MR在職中の転職活動で「いつから働けますか」のおすすめ回答例

7.内定・入社準備

無事内定がもらえたら、職務開始日の調整や入社準備を行います。

給与の交渉や細かい条件面の交渉も転職エージェントが代わりに行ってくれます。

転職活動のやり方は以上です。

参考:MRが退職する時に転職先を言いたくない時の対処法と答え

しろくま
転職エージェントを利用すると、初めての転職活動でも安心して進めることができます!

MRからの転職は転職エージェントに相談しよう!

この記事では、MRから異業種への転職を成功させるコツ、転職活動の手順を解説しました。

MRからの転職は難しいですが、以下の3つのコツをおさえることで、転職の成功率は格段に上がりますよ!

MRから異業種への転職のコツ
  • 別業界の同職種(営業)の求人を選ぶ
  • 近い業界の別職種の求人を選ぶ
  • とにかくたくさん知り・たくさん応募する

「未経験可」の求人や業務経験や知識が活かせる求人を転職エージェントに紹介してもらい、たくさん応募するのがポイントです。

しろくま
転職エージェントの無料相談をするだけでも本当に転職すべきか、どんな企業に転職ができるのかアドバイスがもらえ、悩みが晴れるので、まずは相談してみましょう!

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